ignition



You need chaos in your soul to give birth to a dancing star.
Mail : nandaka-kanashii [at] hotmail.co.jp
# スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | | category: - |
<< 1000travels of jawaharlal / 1000travels of jawaharlal (Letter) | main | LES SAVY FAV / THE CAT AND THE COBRA >>
# frodus / and we washed our weapons in the sea

 【★★★★★】

初めてこのfrodusの"and we washed..."を手に入れた時私は字の如く聴き狂った。他の音源は一切Shut Outした。その時は正直これさえあれば何もいらないと思っていた。だって言うなればこれはまさしく私の求めていた「理想像」だったから。

世の中には本当にいろんな音楽が溢れていて(それはオゥヴァグラウンドでもアンダァグラウンドでも)それは勿論格好良いものだって沢山ある。それを聴いては「格好良いなぁ」と思いBEDに潜り込む。不機嫌な目覚ましのBellの音に叩き起こされ適当に不機嫌な朝食の時間。意味を求めず今度は「日常」というルゥティンワァクに潜り込む。蓄積されているのかすり減らされているのかは正直よくわからない。何しろ「今日」で手一杯だ。昨日感じた「格好良い」は何処へいったのかさえ覚束ない。ハムスタァの籠は今日も廻り続けるけれど狭い部屋でもう1度昨日の「格好良い」を聴いてみる。うん。格好良いと思う。でもきっとそれは擦り減らされていくよ。音楽が擦り減っていくんじゃない。擦り減っていくのは自分の中の「熱」。籠の中の自分はきっと忘れていく。少しずつ。仕方がないのかもしれないけど。

無理もないと思う。社会に出ればよくわかる。厳しいよ。責める気になんてなれない。音楽は「世界」どころか私の朝の憂鬱すら助けてくれない。冷たい奴だ。

たとえどんなに冷たくされても私の音楽への「片想い」は続く。いや「ストォカァ」の方が正確なのだろう。報われない恋は辛い。非常に辛い。死ぬほど辛い。そんなストォカァが理想の相手(人間にしたい)に出会ってしまうことは果たして地獄か楽園か。

"frodus / and we washed our weapons in the sea"...

勿論frodusは知っていた。というか持っていた。"frodus / conglomerate international"という何だかジャケが変にインチキ臭い近未来的な代物。これだけ見るとどんな音だかさっぱりわからない。大好きなatomic fireballがかつて日本に招聘したという情報を聞いて購入した。全くもって「激」ながらも勢いだけでない緻密さや整合性が窺え「格好良い」Discだった。でももしもfrodusがこの音源で終わっていたのなら私は緩やかに廻り続ける籠の中で何にも気付くことなくfrodusを忘れていっていたのかもしれない。

"frodus / and we washed..."が果たして如何なる音なのか云々の前に。私のこのBlogは決して「音源レヴュゥ」なんて大袈裟なものではなくて敢えて言うのなら「個人的音楽感想文」程度。(初期は勘違いして「レヴュゥ」なんて言葉を使っていたけど)にしたってそんなものに絶対的評価があるわけもなく単にお気に入りの順番という至極個人的なマァキングに過ぎない。(ただ…読んで楽しんで頂ければという気持ちはある)ただどうしてもこの"frodus / and we washed..."だけは何が何でも書きたかった。このBlogを書き始めたのも"and we washed..."の為と言っても過言ではないと思う。他にもどうしても残しておきたいものや聴いてもらいたいというものを書いてきたつもりだけれど"and we washed..."は私の中ではちょっと違う場所にいる。

frodus was ...
Shelby Cinca(vo.,gu.),Jason Hamacher(dr.),Nathan Burke(ba.,vo) ...

frodusの結成は'90年Washington D.C.を拠点とし活動を開始。その中核はShelby Cinca,Jason Hamacherの2人と言っていいと思う。Ba.は解散するまでに8人程のメンバァチェンジがあった。ちなみに彼らが影響を受けたと口にしているバンド達がDevo,Fugazi,Slayer,My Bloody Valentine,Japan,Led Zeppelin,Helmet,Bauhaus,Rites of Spring,Nirvana,etc...。D.C.一辺倒でないところに興味が注がれるし、実際に彼らの音を聴けば頷ける様な気もしてしまう。まさに90年代の全てを疾走していった彼ら(99年解散)は音的にもLinkしていくSleepy time trio,400years,初期Engine down,辺りと共鳴し1つの時代を創り上げていく。偶然なのか必然であったのか上記に挙げたバンドは全てLovitt Recordsに所属していたがShelbyはかつてLovittのhalf-ownerであり現在でもart projectとしてLovittに関わっている。というより何故frodusがLovitt Recordsからリリィスしないのかの方が不思議だったのだが。7"や2枚のfull albumをリリィスしながらもやはりfrodusの名を不動のものにせしめたのは'98年Tooth & Nailからリリィスされた"conglomerate international"において他ならない。Nathan加入により最強布陣と化したfrodusは世界的にその名を馳せることになる。不確かな記憶だがfrodusがfavorite bandとして日本のatomic fireballを指名したことからatomic fireballが中心となりfrodusを日本に招聘。そのときのLiveの凄まじさはライタァのあの行川和彦氏さえ絶賛するものだった。その来日時の映像は"LOVITT TRANSMISSIONS volume one"に遺されている。翌99年"and we washed..."のRecordingを敢行するも作品はリリィスされないままにfrodusは解散。それから2年の間リリィスは暗礁に乗り上げてしまうも結果彼らの長年の友人であったTony Weinbenderのレェベル"Fueled by Ramen Records"の手によってこうして私の目の前に今確かに存在している。


うえ。凄く気持ち悪い。上記の文章を書き上げてから夕食を摂ったんですけど吐き気が止まりません。たまには「ハァドボイルドな文章も書けるぜ私」などと気取った駄文を無理矢理書き殴った罰のような気がします。はふ。このままハァドにいく計画だったのにな。今日はもう止めようかなと思ってせめて"and we washed..."だけ聴いて(好きだから何回も聴きたい)BEDに潜り込もうかなぁと。
はふ…ふう…ふ…む…むん…むん…むんむん。
いや。やっぱりほんといいですね。これ。大好きです。っていうか気持ち悪いのが治りました。(実話)ということで当初の「ハァドボイルド」計画は台無しですが「やっぱりいいなぁ」とUP!!!致しましたのでBEDに倒れずに続行したいと思います。

それにしてもRamen Recordsっていうのは凄いですね。裏ジャケにラーメンマークが載っているのを観た時「Tooth & Nailの次がコレ?」と驚愕しましたから。んが。中身には関係ないのです。むしろリリィスしてくれたRamenに感謝。Fueled by Ramen Records!!!yes!!!yes!!!

「枯れる」。There is...にも同名の曲がありましたが(大好き)それは関係なくこの"and we washed..."は「枯れる」です。といっても「激」から卒業してアコギ1本の世界に逝っちゃったとかそんなことでは全然ありません。frodusは同列のバンドの中でもガオガオ度パッツンパッツンで部屋でfrodusの違うalbumを聴いているとドアから母が「そういうのはちょっと…」と心配そうに窺う姿があまりに悼まれません。勿論そんなfrodusも大好きなのですが(親不孝)"and we washed..."の完成度には母が病院に担ぎ込まれるほど私はブッたまげました。(いやそういう音じゃないんだけどね)これは本当にalbum全体で「1つの曲」なんです。スムゥス。私は展開の凝った曲にとても惹かれてしまうんですが「これ」はalbum全体の展開と流れが本当に素晴らしい。album全体が非常に凝った展開ながらもそれはもうスムゥスな「1曲」なのです。そりゃあ吐き気も止まりますね。こういうのを全体を通したグルゥヴ感というかダイナミック感とでもいうのかなぁ。Post Hard-Core感全開のShelbyの咆哮に絶妙な「侘び寂び」を伴う唯一無二のギタァ(Shelby Cincaのギタァは洋邦含めて5本の指に入る)は性急なビィトというよりも大きなグルゥヴを揺らす。ときに俯くようにうたい、ときに全てを掻き消すようにザラついた咆哮に身を任せるShelbyの後ろには大きなグルゥヴが渦巻いている。前作までの攻撃性のみにての一点突破という方法論からとてつもない深化を遂げた。例えばインストュルメンタルによるスペイシィな世界観の曲。普通であれば「とりあえず出来たので入れてみました」的なあってもなくてもどっちでもいいかなぁ的罠に陥り易いこの曲をalbumの「血と骨」にしてしまうバンドの実力と奇跡。そして私が何より痺れてしまう(やっとこの言葉使えた…)albumの威力を500倍(当Blog比)にもブチ上げてしまうピンポイントでの「これしかない!」という必殺の曲の配置。悔しいです。ここに至っては負けを認めざるを得ない。勿論当然の如くalbumをここまでの高みに持ち上げているのは言うまでもなく各曲の素晴らしいクオリティの高さ。ただただ私は惚れ込んでおります。はふ。



M1.Red Bull of Juarez


オゥプニングナンバァにしてまさにこのalbumの世界観を提示してしまった曲。グォリグォリンと重くうねるベェス。世界はひたすらに陰鬱なグルゥヴを撒き散らす。Shelbyの咆哮も重く揺れる。LastのsimpleながらものSTOP感のキメは凄まじく恰好いい。こういうところが好き。若干Shotmaker的センスを個人的に感じる。今までのfrodusの「激」センスとは一線を画すと感じさせる名刺代わりの1曲。


M2.The Earth isn't Humming

もしかしてShelbyが初めて「うたう」ということをブチ抜いた曲だろうか。跳ねるベェスのもとで沈み込んでいく「うた」。「泣き」なんて言葉よりもっと痛い。枯れている。Shelbyのギタァもキレキレ。シングルノォトのリフ…というよりかギタァも枯れている。後半部一抹の光が差し込むようなパァトが実にニクい。しかしサビの連呼は"fall down"。堕ちていく。それでも名曲には変わらない。ちなみにかつてこのBlogで"Black Sea"(frodus解散後、Shelby,Jason,FugaziのJoe Lallyにて結成したバンド)を取り上げましたが(あくまで私にはなのですが)正直Black Seaよりこの曲の方が上だと思っています。


M4.Out-circuit the Ending

このalbumの目玉にして個人的最高峰曲TOP5(or10)たらしめる各々の趣味嗜好はあれど私にとっては絶対に外せない曲。細かいことを言い出したら余りにきりが無さすぎるのが困る。が。やはりブチ抜かれるのはサビのShelbyの「怒り」と「哀しさ」が暴発した真の意味での「激情ヴォゥカル」とその感情に共鳴する凶悪なギタァワァク。あんなのShelbyにしか弾けない。私はきっとこういう感情に共鳴してしまう人間なんだと思う。
Born without wings.
Drawn to fight.
Drawn to win.
Drawn to be erased.
Chainless.
Undying.
At least I'm not innocent.

M6.Belgian Congo

インストュルメンタル。スペイシィではあるがひたすらに繰り返される不穏なアルペジオと残響音に重いベェスが地を這う。音数は少なくそこに光は決して無い。言葉はなけども感情は伝わってしまう。飽くどころか吸い込まれていきそうになってしまう感覚。逃げる場所は。多分。ない。私の大好きなAlex DunhamもRegulator Wattsの"Mercury"でベクトルは違うものの溶けてしまいそうなインストュルメンタルを演っていたのを思い出す。「激」なる人間は2面性を持つか。


M8.6/99

これが私にとって「最高最悪」の曲。M4.の裏返しのような楽曲。「最高最悪」故にTOP5に入ってしまうのは私自身の業の深さ。「怒り」と「哀しみ」からの咆哮ですらここでは放棄してしまった。哀しく少しだけ美しくそして枯れきった末の諦念。曲は恐ろしいほどに素晴らしい。サビでの枯れて歪んだ美しさを含んだコォドの中ただ淡々と全てを諦めたかのようにShelbyはうたう。そこにはもう叫びすらない。
Hope was lost.
I close my eyes.
Hope was lost.
I close my eyes.

We could dissappear in echoes.
We could dissappear in echoes.

We could dissappear in the lives of those we love.
We could dissappear in the lives of those we love.


【frodus / conglomerate international】

ということで「何だかジャケが変にインチキ臭い近未来的な代物」です。(ごめんなさい)果たしてハムスタァの籠の中でこれを忘れていくのかどうかは分かりませんが未だに聴いているところをみると忘れるのはまだまだ先のようです。おふざけはともかくとしてもこの音源も無茶苦茶に格好良いのです。猛烈に「激」りながらもフックありまくり。「激情狂」の方から「DC狂」の方まで是が比にもお勧めしたいalbumなんです。(レコ屋の人みたい)DEVOのカヴァの"Explosions"なんてほんとに最高ですし、むーん、私的には「激」「咆哮」がズガポォンと疾走していく中で唯一「哀しみと怒り」を暴発させている"Conditioned"なんかは最高にjust fit!!!ですね。こういう曲が一発ブチ込んであるだけで思いっきりalbumの完成度が跳ね上がるよなぁ。先に"conglomerate..."を聴いた人はきっと"and we washed..."に驚くと思うし逆のパタァンで聴いた人も「うえぇっ!」と驚くかもしれませんがどちらも間違いなくfrodusなのです。まぁでも「激激激!」という方には"conglomerate..."の方がお勧めかもしれないかなぁ。

最近はfrodus再評価(2009年Liveもやりましたしね!)なのか"conglomerate..."もGILEAD MEDIAから2LP&MP3という形態で再発しましたし、"and we washed..."も細かい日程は未だ決定はしていないようですが本家Lovitt Recordsから再発するようです。嬉しいなぁ。私はもういらないけど(笑)でも沢山の人の手に届くのは嬉しい限りですね。


冒頭に記した「これさえあれば何もいらないと思っていた」とは私の本当の声。
その音はこの今でも「過去形」でなく燦然と脈打っている。
「何もいらない」と思える瞬間に出会う為今日も音の大海に深く沈もう。深く。深く。
| comments(0) | trackbacks(0) | 19:18 | category: frodus |
# スポンサーサイト
| - | - | 19:18 | category: - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://ignition72.jugem.jp/trackback/64
トラックバック
Sponsored Links